たぶん40年物のハットプレス機

今からちょうど20年前、新入社員で入社した博多の帽子問屋。
そこにえらく年季の入ったハットプレス機がありました。
ハットプレス機とは帽子業界しか使わない一般的には馴染みのない(見たこともない人が大半かも)
帽子を型入れ(アイロンがけ)するときに使う特殊な機械です。
これは帽子メーカーには必ずないといけない機械で
電熱で温まった釜(帽子の形をした)に霧吹きした帽子を一個一個はめ込み、しわ伸ばし・型直ししていく
ものです。
その年季の入ったハットプレス機(たぶん40年以上前のもの)は、
ハンドル(サイズを変える)もへし折れ、
塗装も剥がれ落ち、
ひどく哀愁漂うたたずまい。
何であるのか忘れました(たぶん独立のときもらってきた?)が、キャナル創業のときから引き続きずっと使ってました。
一台じゃ足りず新しいのを買い足したりしましたが
新品は大阪に、この年季入ったほうは東京に二手に分かれて日々数多くの帽子の型入れをしてきました。
修理しながらだましだまし使ってましたが先日ついに修理不可能なぶっ壊れかたをしてしまいました・・・
なくてはならないものなのですぐ新しいものを発注しました(特殊機械なのでめちゃくちゃ高い)が
なんか当たり前のようにそばのテーブルに鎮座してある相棒とのお別れもまたさびしいものです。
よって使用できないですが取って置こうと思います。あと50年位したらチョー高く売れたりして。
【これがキャナルの相棒です】

20150106 (2)
20150106 (1)

【ちなみに大阪の新品はこんな感じ】

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